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2999年のゲームキッズ  

「心が晴れない鬱ゲー」

ボタンを押して物語を読む、紙芝居的なサウンドノベル。
2999年、円状の狭い都市にロボットのような住民達、その住人である主人公シカはこの現実に疑問を持つようになる。

【ジャンル】:テキストアドベンチャー
【プレイタイム】:2時間
【クリア】:クリア済
【難易度】:四択のみ
【総合評価/おススメ度】:A

【映像】:B
【音楽】:A
【シナリオ】:B
【熱中度】:S
【オリジナリティ】:S

【コメント】:総合的によいがオチが・・・

あらすじに心踊る

パッケージの裏に書いてあるストーリーのあらすじを見てドキドキしていた。
何か面白そうな予感がするからである。

すべてのものが人工物で構成された機会都市。住民は皆、ロボットのような風体をしている。
しかし、喜び悲しみ悩む心を持ち、単調だが幸福な日々を暮らしている。
工場労働者:シカは、妻:マリーと労働階層用フラットで二人暮し。
満たされていた生活の中で、ある日、ふとした事件をきっかけに覚醒する。
そして自分を取り巻く現実の正体を疑い始める・・・


街にはロボットしか住んでおらず、シカは自分の存在や世界を疑い始める・・・というようなあらすじで
こちらとしても冒険心をくすぐられそうな、興味を惹かれる文章でした。
このようなSF作品は、まあ探せばいくらでも見つかりそうだし、結末の予想もできてしまいそうですが、
やはり真実には一体何が待っているのかはとても気になるものです。
そして私の考えた予想は外れ、それはとても残酷なものでした・・・

今までとは異なるタイプのサウンドノベル

内容はひとまず置いておきます。
プレイすると分かるのですが、不思議なサウンドノベルだなと感じました。
かまいたちの夜」のようなサウンドノベルはあくまでノベル(小説)であり、文字がずらずらと表示される硬派であるとすると
こちらは絵が主体で、もちろん字も読まなくてはならないが、紙芝居を見ているかのような軟派です。
文字も大きくてどこかやわらかく、ときどき吹き出しになったりして、表記の仕方もバラバラで面白いです。
そもそも文字自体が絵に馴染んでいる、絵本のような感じ。
その昔、「LULU」というものも存在していたが、こちらのほうがアニメーションらしい可愛らしさがあるし、
SF小説のような内容に惹かれてしまうので、圧倒的な差でゲームキッズに軍配が上がります。
LULUとは一体なんだったのだろうか・・・

それも置いといて、絵柄も丸みをおびて優しい感じがあるので結構好みでもあります。
機械やロボットがテーマにあると硬い絵になりがちでカワイイとは無縁になりそうであるのに、この絵が描けるのである。

2999-p.jpg

「夢野れいのホームページ GRAND BANK 2.5」 http://www.eonet.ne.jp/~yumekoron/ より引用しております。

作品は違いますが、雰囲気はコレそのもの。
そして場面ごとの効果音まで徹底的に細かく、それらが流れることでサウンドノベルらしい聴覚を刺激される
臨場感がありますし、音楽も多い方ではないですが、雰囲気にピッタリです。
中でも重要なイベントで流れるピアノ曲はなんとも切なくなる感じがたまりませんでした。

一方でプレイ時間は短く、2時間程度で完結します。
これは映画を一本見るのと同じではありますが、これは長すぎず短すぎないちょうど良いサイズで収まってます。
あらゆるサウンドノベル、それに準ずるアドベンチャーゲームとは比較できないほどぎっしりと詰まってます。

私がここまで絶賛するのは久しぶりで、内容はよし、絵はよし、グラフィックもよし、演出までも全てよし、
サウンドノベルでも、ここまで異端で不思議満載の作品に仕上げれるなんて素晴らしいなと感心すらしてしまいました。


結果として

凄くオススメしたいところですが・・・エンディングを見て驚愕してしまいました。
選択肢も二回だけありエンディングは4つあるのですが、どれも鬱になりそうなダークなBADエンド。
しかも結末はどれも一緒です。(下のネタバレで書きます)
隠しエンドがあるのだろうと色々検索もしましたが、みんな口を揃えてBADエンドしかない、と。
エンディングのピアノ曲を聴いて、ずっと俯いてしまうほど酷い結末でした。
文庫本で完全版なるものがあるらしいが(元々は本が原作)、ゲーム内で完結しないのは納得がいかない。
ゲームで不幸のどん底に落として、詳しい事が知りたいなら本で楽しんで下さい・・・と言われた感じ。
今は心が酷くモヤモヤしています。

演出などにおいてはインスピレーションを感じるほどでしたが、この結末のせいでオススメかと言われたら否だと思う。
モヤモヤが残る覚悟でいいなら、プレイしてもらいたい。


↓ネタバレ考察とかは「続きを読む」から




ネタバレ考察とか

4月1日でエイプリールフールだから全ては嘘でした!となれば良いのだが、やはりあの世界は何度も再生される
終わりのない世界なのだと思います。
このサイトの考察はなかなか納得できるものだったので掲載させていただきます。
2999年のゲーム・キッズ考察(http://w-cat.sakura.ne.jp/other/c_2999.shtml
実はゲームを催したプログラムの世界だとすれば、再生もリセットの一環であると思うし、街がディスクになっているのも
主人公は1つのプログラムでしかないのも考えることができます。
シカとかマリーとかの名前もプレステのボタンに関係してるのも面白い。
だからタイトルが「ゲームキッズ」と付いてるのも頷ける(関係ないのかもしれないが)
自分はこのように完全版を読んでいないので、ゲームをプレイしてみて「人々の手ではどうしようもないことがある」という
メッセージくらいしか感じることができませんでした。
赤ちゃんを作るときに変な映像が流れたのは、やはりシカに元々あった人間の記憶(もしくはDNA)かもしれないので
シカが塔の99階より上に行けば人間に戻れる、という展開を予想して、そのような期待もプレイ中にしてましたが
遥か上を通り過ぎるストーリーでした・・・
私はこの世界が実世界だと考えてたのが間違いだったと考察を見てから気付きました。

こうして今も頭の中でグルグルとディスクが回転し、あのピアノ曲と共に、この物語が「再生」されてることに
気付くのは一体いつになるのでしょうか?
はやくディスクを取り除きたい・・・

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