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海よりもまだ深く  

また映画レビューなんだ(´・ω・`)

そして珍しく邦画・・・
友人がこの作品の監督がお気に入りとのことで一緒に観に行きました。

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『海よりもまだ深く』は、2016年5月21日公開された日本映画。監督は是枝裕和。主演は阿部寛。 団地を舞台に、売れない小説家の主人公と、団地に一人住まいのその母親、別れた元妻とその息子。こんなはずじゃなかったと今を生きる家族を映したストーリー。(Wikipedia引用)

「面白い!」というよりも「深い話だなあ」という感想にどうしてもなっちゃう作品。
離婚後の夫婦とその子どもを描いた、まあ娯楽映画だと思って気軽に観るような映画じゃないです。
ただすごく考えさせる良い映画だとは思いますが。

とにかく団地で暮らす生活模様の描写がとにかく細かい。
カルピスをコップに入れて冷凍庫で凍らせて、それがガッチガチに凍ってしまっているものだから一生懸命スプーンでガリガリ削りながら食べるシーンとか、実際にはやったことはないけれども、「あるある」みたいな気持ちにさせられてしまいます。
クラシック鑑賞会みたいな催し物をご近所で開催し、ジジババ共が集まって過ごす謎の共同感とか
「昔は裏の公園でよく遊んで賑やかだったのに、今や人っ子一人いないなあ」みたいな現代ならではの会話とか、視聴者がまるでそこに住んでいたかのような、あるいは似たような体験をしているように思える、独特の没入感があります。

細かい舞台設定や会話内容やその役者演技が光っているわけですが、友人によるとこういう"細かなやりとり"は
是枝監督の得意分野らしく、監督の過去作品でもこんな"細かなやりとり"が随所に見られるとのこと。
ちなみにおばあちゃん役は樹木希林ですが、過去作品でも樹木希林が同じようなおばあちゃん役を演じており、友人は「既視感がある」とか言っていました。すでにパターン化済みらしい。

この作品のテーマとしては恐らく「家族のこれからの生き方」という、正解が明示されないなかなか難しい題材で、
でも怒涛の展開があるわけでもないし、淡々と物語が進んでいくため、
色々思いにふけりながら観ないと飽きてしまいそうな内容かと思います。

しかし"細かなやりとり"があることで物語に引きこまれ、自然と考える姿勢にさせられるのです。
個人的にはその手法だけでも観る価値はあったかなと思います(意図してやっているかは不明だけども)


阿部寛演じる主役が、自身の管理すら疎かなギャンブル好きで、
裏で親の金をネコババし、子どもの金をケチりつつ、子どもの前では見栄を張って「宝くじを買おう」なんていう
まあ残念過ぎる父親だったため、あまり気持ちのいいキャラクターではありません。
ただお金目的とはいえ、家族サービスするところとか、嘘をつくときは3回相槌するクセがでちゃうところとか
妙なリアルな人間性が出てて憎めないキャラクターでもあります。
人間関係はそこそこ恵まれているようで、周りの家族は本当に良き理解者であるし、
家族って何だかんだでつながっているんだと感じさせられました。

万人受けしなさそうな作品ではありますが、ヒューマンドラマというド直球な内容を"細かなやりとり"で魅せる、ゲームやアニメではまず観れないような、とても趣深い「団地映画」でした。
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category: 映画

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