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聲の形  

もうこれで観た映画は最後です。
厳密には9月は過ぎましたが、9月中は映画を5本も観てしまいました。
それも映画館に足を運んで。
レンタルではよく観てましたが、多分こんなに映画館で観ることは一生無いだろうなと、多分。

同日に公開となったスタジオジブリ最新作の「レッドタートル ある島の物語」が可哀相になるぐらいの好スタートを切った「聲の形」
とかいう文句がネットで転がっていたのでちょっと笑った。

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聴覚障害のお話でもありますので、陰湿なイジメであったり、そしてイジメに加担した主人公の罪であったり、皆の理解に違いによる喧嘩であったり、概要としては重い話になっています。
序盤の小学校のシーンのイジメも結構丁寧に描かれてて、放課後の教室で主人公とヒロインが取っ組み合うシーンは、心に突き刺さるような痛みがありました。(原作のマンガの方が過激らしい)
そういうショッキングな映像だけでなく、イジメに対して真摯に向き合って生きていくという姿も繊細に描かれています。
観ている最中も色々と思考させられて、娯楽アニメ映画とは思えないほどに、色々と感情が揺さぶられます。

しかし、高校になってからのイチャイチャ具合はまさに「たまこラブストーリー」のような甘ったるさで、ここは何も考えずとも終始ニヤニヤしっぱなしでした。
監督の山田尚子氏+脚本の吉田玲子氏の作品の恋愛シーンはこっちが恥ずかしくなるような、でもすごく心地の良いプラトニックラブなのでもう癖になりすぎています。

そしてヒロインの硝子ちゃん、他者を好きになろうと必死に努力する姿が本当に健気で真っ直ぐで・・・
こういう心が清らかな人物が登場すると「美男美女じゃないと成り立たない」と必ずバッシングが来ますが、元々フィクションなんだし可愛くないと誰得だし、結果的にこれで良かったんじゃないのかな。
実写映画で再現されると多分違う印象を持つと思う、アニメのこの絵柄だからこそぴったりイメージにハマったんだと個人的には思います。
サンキュー京アニ。

他の登場人物たちもたまこま同様に聖人ばかりなので、心温まるスッキリとした終わりに収束するところも安心感あります。

小ネタとしてはエンディングクレジットで硝子ちゃんの声がまさかの早見沙織氏で、よく考えるとあんな声を素人が出せるわけがないと演技の幅に驚きました。
音楽は牛尾憲輔氏で、環境音を巧みに入れ込んだ映像とリンクしたBGMになっていました。
作中でも「花火の振動は感じられる」描写があったように、振動を意識した音作りになっていて、映画館の音響をうまく活用した感じになっています。
サントラの方に異常なほどの拘りを感じられて、個人的にはこの丁寧な作りはポイント高いです。

今月は映画をたくさん観てきましたが、今月の中で「聲の形」がダントツで一番好きです。
ただ、重いエピソードもあるし、イジメのシーンはとても心苦しくなるので、娯楽映画としては微妙かもしれないので、全員にはオススメできない内容かと思います。

本来は同じ土俵に並べるべきではありませんが、
君の名は」は誰にでもオススメできる"面白い"作品であり
「聲の形」はオススメはしないが"好きな"作品かと思います。

面白いと好きって別物なんだと改めて思いました。

余談ですが、
聴覚障害というテーマによりヒロインの硝子ちゃんはもちろん苦労人であるのはわかりますが、この作品で最大に苦労していたのは親友のナガツカくんなんじゃないのかな。
天然パーマ以上に頭モコモコだったしガイジだろ絶対・・・
コメディー風ないじられキャラとして、重いシナリオの中での唯一の緩和剤として働いていた彼が一番の苦労人であることを視聴者達は忘れてはいけない気がします。
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君の名は  

結局観に行っちゃいました。

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映画興行収入が100億を超えたことで「今話題の・・・」だけで紹介が済まされるため、本編自体が面白いのかどうかよく分からない状態で報道されている気がしますが、結論としては普通に面白かったです。

男女が入れ替わるような告知は何度も見ていたので、入れ替わりコメディー3:しょっぱいラブストーリー7+αで綺麗な背景を楽しむような、並程度の映画だろうなという予想をしていました。
そんな勝手なイメージを持ちながら観ましたが、予想していたシナリオとは大きく異なっていて、自分の中の面白さのハードルが下がりきっていたことにより、"驚き"がとても増幅されました。
「えっ?そういう話だったの?」と。
興行収入の話題で完全に影に隠れてダークホースでした。

その展開があるため、中盤あたりから時間を気にすることも無く、食い入るように集中して観れました。
入れ替わりというテーマにより色々と疑問点もあるけれども、大体は作中で回答があって親切。
見え見えな伏線もありましたが、言い換えれば、誰が観ても分かりやすいとても丁寧な映画になっていたかと思います。
言の葉の庭のように、ただ映像がキレイなだけではないというところが個人的に高評価です。

ネタバレこそ書きませんが、とりあえず何か面白い映画は?と聞かれたら間違いなくオススメです。

category: 映画

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シン・ゴジラ  

映画のことばかりでゲームのこと書けよと思いつつも
この流れに便乗してもう一つ追加。
上映は結構前だけれども最近観に行きました、シンゴジラ。

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この映画、細かいところで邪道に突っ走っていて、
なかなか類を見ないレアケースな映画という感じです。

放映一ヶ月以上経過していますが意外とお客さんがちらほらいて、1/5くらい埋まっていたでしょうか。
レイトショーにも関わらず、子連れもいるし・・・子ども泣いてたけど。

今回のゴジラは、幼体形態も登場して、血しぶきを上げて地面を這いずり回る姿はまさにグロテスクで、軽いホラー映画を見ている気分になりました。
ゴジラが成長するといつものフォルムに成りますが、これが質感が結構ゴツゴツでかなり渋い出来です。
特に身体からレーダーを発する今まで見たことのなかった特異な攻撃はビルを豆腐みたいに切り落とし、日本のヘリ群はレーザーの包囲網で逃げ場がないし、街の一帯は火の海と化して、「カッコいい、強い、しかも怖い」の三拍子がそろっており、まさに最悪の敵にふさわしい攻撃シーンでした。このシーンだけでもぜひ見て欲しいです。

シナリオの方は、現状の日本の民主主義な考えに対してのアンチテーゼが非常に強く、会議や承認ばかりを求める日本政府をひたすら醜く描いています。
会議というのは普通は退屈な時間の長いシーンですが、あえて長くクドいくらいに見せつけることでよりメッセージ性を強めています。
責任の押し付けを優先して、東京や都民を救う本質を見失っているのは、観ていてすごく心苦しいものでした。
まあ当然オチとしては主人公が導くことでゴジラに打ち勝つわけですが、その勝った爽快感というよりかは、民主主義な考えの不快感や珍妙さを視聴者に与えたかったのかなと思えます。
ちなみに総監督の庵野秀明氏のインタビューでも、今の日本が戦うとどうなるかという興味から脚本化されたそうです。
斬新さを感じられたのでまあ思惑通りというか。

あと小ネタがいろいろありまして
やりすぎなほどの多数のテロップや、陸海空の様々な機体の登場、鷺巣詩郎氏によるエヴァみたいな劇伴(今作は明らかに得意そうな路線でした)などなど。
ツッコミどころ満載なこれらも口コミで色々話題を呼んでいるので、そういうジャブも効いてじわ売れ効果に繋がったんじゃないでしょうか。

退屈な会議シーンを追加した代わりに恋愛シーンを徹底的に排除して、すごくターゲット層を絞ったような映画ではありましたが、そのターゲットに入っていれば、新鮮な映画として楽しめるでしょう。

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planetarian 星の人  

続けて映画「planetarian 星の人」をレビュー。

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原作はPCゲームブランドのkey。
ゲームは2004年にPCで発売、後にPS2やPSPに移植されています。
最近になってアニメを放送したらしく、ストーリーは映画版と差はないものの再編成して新規カットも追加した、特別編という感じでしょうか。

いたる絵でもなくNa-ga絵でもない、それほどクセのない絵だったので見ているときは何も気にしてなかったんですが、「イリヤの空、UFOの夏」や「ゴールデンタイム」の駒都えーじ氏がキャラデザだったことを映画を見た後に知りました。
それを知った後だともうえーじ絵にしか見えない!不思議!


ストーリーは、簡単に言えばボーイミーツガールです。
戦争後の街から金品を漁る屑屋の青年と、無人の街でデパート嬢として務め続けるロボットとの出会いの過去編と、その屑屋が星の人になったあとにたどり着いた一つの小さな村の話の現在編に分かれている構成です。

正直、この構成だけを見れば超ワクワクする青年の冒険譚ですが、如何せん世界設定が雑に感じました。

世界戦争により物資が貧困になるのもわかるけど、衣装をわざわざ民族衣装チックに作らなくても洋服で事足りるような、文化まで退化する必要はないような気がします。
10万人単位まで人口を減らして、汚染により曇り続ける空からは見ることのなくなった星が神聖で珍しい存在として描かれていますが、まあ星の人なんて娯楽商売のようなものですし、もっとやるべきことがありそうな気がします。
例えば農業や工業の継続だとか、星の人によってエネルギー問題なんかが解決できれば話は別ですがね。
まあ「星にはとてつもない魅力があったのです」とでもナレーター越しに補完しておけば全く問題ありませんが。

あと若干ネタバレですが物語終盤に「バイオ施設で女神様という別個体のスペアロボットが登場して」その展開は説明もなく唐突すぎて、これは予想を裏切られました。
視聴する側としては、デパートの廃街と小さな村だけの世界を見て語ることしかできないので、その終盤の展開に至るプロセスについて伏線すらなかったので、納得しづらいと思います。

ただ「ゆめみを不幸の死を人としてではなくロボットとして描いた点、命の重さについて新しい捉え方ができる点」は、今までのkey作品で見慣れた視聴者にとっては面白いアプローチだったんじゃないかと個人的には思いました。
もちろん終盤は泣きゲーよろしく、演技に非常に熱がこもってたのも良かったです。

評価としては中の中と言ったところで、もっと丁寧に時間を掛けて作って欲しい作品でした。


ちなみに、幅広い地域の映画館で公開されていますが、
商業的には、プラネタリウムのある博物館のみ限定で公開しておいて、口コミで「あのkey作品が見れる!」みたいに広がるのを待ってから、映画館で全国公開みたいに計画すれば、もっと動員できそうな気がします。
プラネタリウムの説明がかなり凝ってたし(噂では明石市立天文科学館で行われる説明文ほぼそのままだとか)映像としては博物館向けとか制作しても面白そうです。
話題の「君の名は」とも公開時期をずらせるし・・・
スポンサーの都合や社運がかかるなら急ぐのも分かるけれども、良作の素質はあるので焦らずゆっくり仕上げて欲しかった作品でした。


↑こんな隠れた良曲があったとは。

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ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>  

映画「ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>」のレビュー。

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激亀忍者伝!
忍者タートルズシリーズが好きなので観てきました。しかもMX4D!
今作は実写映画シリーズのナンバリング2であり、とてもファン向けの映画でした。

旧アニメの悪役たちのサイとイノシシ、それに脳みそロボが久しぶりに登場して、今回は彼らが悪事をはたらくことで物語が進行します。
加えて新アニメのアイスホッケーマスクマンのKJジョーンズも警部として登場し、
旧作品を見ていれば懐かしいな!と旧友と再会したかのような興奮で喜びました。

さらにマンホールを飛ばすイカしたデコトラなんかも走ったりで、ハイウェイをドンパチ戦ってて、最終的には飛行機が真っ二つになりながらも死闘を繰り広げて、なかなか派手なアクション映画を見せてもらいました。
今回の実写映画はもちろんこのアクションが売りですからね。ここを楽しまないと。

映像の派手さやCGの綺麗さはピカイチですが、如何せん戦いの興奮度はイマイチかなーと個人的には思っています。
忍術(というかマーシャルアーツ的な武術)の殺陣成分が足りないというか、前作のストロボ発光の中、闇に隠れて戦う感じとか、もっと忍者亀でしか成せない最高にクールな戦闘が欲しかったのかなと思います。

シナリオについては・・・脳みそを空っぽにして観るような映画だからツッコんだら負けなんだろうけど少しだけコメント。
前作はラファエロの無鉄砲さとの付き合い方がテーマになっていましたが、今回の主役はレオナルドでリーダーとしての立ち振る舞いがテーマになっていました。
「性格が皆違うからこそチームであり、リーダーはその性格を受け入れなければならない」(大体そんな感じ)という先生の教えは、視聴者にも訴えかける良いテーマで心に残りました。このドブネズミまじ老師。

どうしても納得できないのはシュレッダーの扱い。
クランゲに騙され石にされたところまでは理解できますが、それ以降の出番は・・・まさかの無し?
次回作には持っていけそうな伏線ですが、残忍で最凶のシュレッダーの扱いが呆気無く幕を下ろしたのでもっとタートルズとの死闘を見たかったと思いました。

アクションが物足りないので中の下の評価ですが、ファンにとっては久しぶりのキャラクター達と再会できてまあ満足といったところでしょうか。
ハロウィンパーティーにバンブルビーのコスプレ野郎が居たので、きっとこれは監督はマイケル・ベイに違いない!と核心したのに、悲しいかな勘違いでデイヴ・グリーンでした・・・リスペクトっすか。そうすか・・・

mx4d.jpg
おまけにMX4Dを初体験しました。
座席がフワフワ揺れるのは面白いけど、座る席が悪かったのか、3Dグラスに水がかかりまくりで視界がぼやけるのが最悪でした!
せっかく映画の世界に浸っているところを、水がかかることで思考が中断されて現実に戻ってくるような感覚も最悪です。こっちは映画を観てるんだ邪魔すんなと主張したいところです。
・・・本末転倒です。
わざわざ高額を支払ってるところもバカバカしく思えてこれは自滅です。嫌な体験をしてしまいました。

しかし映画のジャンルとしてこのミュータントタートルズのアクション性とMX4Dの相性はピッタリなはず。
だから「MX4D」でなく「MX4D水抜き」みたいなファーストフードのような手軽なサイドメニューであればなあ。

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