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未踏峰への挑戦 アルプス編  

「手を使わず足のみでロッククライミングが可能」

ヨーロッパアルプスの5つの未踏峰を制覇するロッククライミングアクションゲーム。
事前に夏と冬の季節にするか、また通るルートや休憩のタイミングなどを予定する登山シミュレーションの要素もある。

【ジャンル】:アクション
【プレイタイム】:6時間
【クリア】:未クリア
【難易度】:やさしめ
【総合評価/おススメ度】:D

【映像】:D
【音楽】:C
【シナリオ】:D
【熱中度】:E
【オリジナリティ】:A

【コメント】:入念な計画の意味なし

登山のゲーム化

すごくマニアックであるけれど、登山というものには秘められた魅力があるらしく、今でも登山家の数は途絶えません。
このゲームの年代ではないけれど2010年には日本で「山ガール」と呼ばれる女子が
流行のアウトドアファッションを身に着けて山を登ることが流行になりました。
あれはファッションが中心だった気もするけど、とにかく登山というジャンルが世間でまた浸透しました。
18世紀にスイス人がアルプスの最高峰を登ってから、登山は今日までずっと世界中で親しまれています。
私自身は登山という大規模な挑戦はしたことないですが、歴史背景をみて愛されているということは
やはり好きな人には堪らないスポーツなのではないかと思います。

で、業界初(自称)の本格ロッククライミングゲームを作ったのがウイネットとその他2社。
「すべての大人を熱中させる、シミュレーションゲームの新ジャンル NET YOU(熱中)」というくだらないダジャレをスローガンに
大人プレイヤーをターゲットに楽ませようという姿勢がうかがえます。
それに説明書によるとスタッフは
アルプスの山々に登ってみたいという人は多いのですが、実際に登れる人は一握りの人々に限られています。
そこで今回は、ゲームの中でバーチャル登山を体験していただくべく、ロッククライミングシミュレーションという
新ジャンルを誕生させました。
なにしろ、いくら転落・滑落しても命がなくなりませんから、安心してロッククライミングをお楽しみいただけます。

とサービス精神をしっかり持ってます。
腕のある登山家に嫉妬してるわけでも、命を粗末に考えているわけでもありません。
すべては大人たちをNET YOUさせるために頑張っているのです、まさに登山家の鑑!
ウイネットの目指す、本格的ロッククライミングゲームがここに誕生!


そうだ、山に登ろう!

タイトル画面ではアルプスを背景に「アルプス一万尺」の曲をオマージュしたような軽快なBGMが流れます。
MIDI時代にあったような安っぽい音楽が多いのは少し懐かしくもありバカゲーらしくて笑えました。
クラシック音楽もやたら登場しますが、音楽自体は悪くないです。
あとどのBGMも音量が大きくオプションでも変更できないのでテレビの音量を10ほど下げた方が耳に優しいです。

このゲームは登山自体はアクションですが、登山する前の計画はちょっとしたシミュレーション要素も盛られています。
最初はメニュー画面で登山計画を行い、季節は夏か冬か、一人かパートナーと登るか、
5つの未踏峰(ステージ)のどれを登るか、数個あるうちのどのルートを通るか、チェックポイントの休憩はどうするかを選択。
端的にはただのステージ選びです。
パートナーがいるとトラブルでの生存確率があがるのでそれ一択、一人で登る意味はまったくありません。
休憩の計画は大事そうに見えて、実は登山中にいつでも計画変更できるので全く意味のないです、適当に計画しましょう。
山へ行く前にはトレーニングできデータベースを確認できます。
トレーニングは、いわゆる練習ステージでの練習、場合によって技を取得できます。
後々に技を取得してないと登れない山もあります。
データベースでは登山の知識・用語を参照でき、知ることでゲームを一層楽しめることができるらしいです。
プレイする上で知る必要もない情報が満載で、登山用語・登山道具の使い方・山の地形や気象についてまで
詳しく載ってます、さすが本格的(真)ですね。
「アルプス登山史」には登山した人の名前・国籍・登った年・登山成功失敗が記載。
さらに遭難者数まで書いてある優れもの、登山前から気分悪いっす・・・



ついに登山決行、解像度の悪い飛行機の離陸ムービーが挿入され、いざアルプスへ。
登山するアクションシーンでは人間の右足・左足・左手・右手がそれぞれ○×□△に対応しており
手足を1本ずつ方向キーで操作し、石の出っ張りに手足を引っ掛けて移動します。
3点が石に引っ掛かれば残りの1点は進行方向に持って行き、引っ掛けたら他の点をずらす・・・ような移動方法がベター。
基本的に手足が届く限りは引っ掛けられ、たとえ関節の限界を超えてグニャグニャになっても届くときは届きます。
そのグニャグニャ曲がった姿は、タコかクモか、軟体動物や節足動物などの人間ではない何かに見えてかなりシュールです。
生まれ持ったその能力のおかげで、ゲームとしては操作しやすいし、自由が利かない体よりかは遙かにマシ。
笑えてしかも操作を邪魔しない、これが一石二鳥か・・・

手足の4点のうち全ての支えを失うと体は落下、登山失敗(死亡?)になります。
逆に1点でも支えているならば生存可能、つまり左足だけが残ろうとも強靭な肉体で体を岩壁に引っ付けます。
1点の支えのみ、これを応用して鉄パイプの遊具をウンテイで渡るように両手のみを使って軽快に移動することができます。
条件によっては手を使わず足のみでロッククライミングをすることができます。
自分でも何を言っているのか分かりませんが、足を交互に動かすだけで岩場を登ることも可能です。
だんだん本格的(笑)になってきました。

ある地点に着くとゴール、計画した休憩をするかどうか聞かれます。(無視して続行も可能)
休憩しないと体力が回復せず、次の岩場では手足を引っ掛ける時間が2分、1分、20秒と短くなります。
1分以上だと支障はないですが20秒くらいしか引っ掛けられないとすぐに落ちてしまいゲーム難易度がかなり上がります。
というか常に20秒くらいの制限時間があったなら刺激的に登山を楽しめたとも思いますが。

次の岩場まで目指すまでの移動時間もあります。
まれにランダムでトラブルが発生し、最悪の場合問答無用で事故に遭い登山失敗になります。
パートナーがいると確率が下がるらしいですが、かなり理不尽なイベント。

登山アクション → 休憩 → 移動 → 登山 → ... と繰り返して大体6~8サイクルするとついに頂上にたどり着けます。
頂上に着くと次の選択肢が現れます。

今のご気分は、どうでしょうか?
「じわじわと喜びが」
「とても爽快な気分」
「疲れました」


いきなりプレイヤー自身に感想を求められても実際に山を登ったわけではないしなぁ・・・
「疲れました」の反発的な態度に心くすぐられ、これを選ぶとシューベルトの子もり歌が流れたあと誰かの寝イビキを聞けます。
ねーむれ ねーむれのあの子もり歌です、それだけ。
「じわじわと喜びが」を選ぶとベートーベンの交響曲第9番(歓喜の歌)が流れ、
「とても爽快な気分」を選ぶとなんともミスマッチな祭りの音頭が流れます。
結局どれを選んでもBGMを聞けるだけという、バカにされた感が半端ないです。
さすが本格的(失笑)

5つの未踏峰制覇!?

その後も頑張って、5つの未踏峰を制覇したのですがクリアにならず。
なんで?と原因を調べたところ、どうやら5つの山の全ルートを制覇、つまり13ルートを通らなければならないとか。
5ステージかと思ったら13ステージもあったとか・・・
1ステージ1時間として、あと8時間あればクリアできそうでしたが、どれも似たようなステージばかりで
精神的に苦痛だったのでさっさと諦めました。

岩に手足を引っ掛けて進むのがこのゲームですが、その手足を引っ掛ける岩の配置は大体決まっており
通るルートも大体決まってます。
そうすると一本道になるからスタッフは分かれ道を用意、片方を登ると行き止まりになるような道を作るのです。
なんというかこれが退屈。
例えるならRPGで分かれ道しかないダンジョン、行き止まりにアイテムもなく引き返して正規ルートをあてずっぽうに辿るだけ。
一応、アイテムを駆使するパターン(少なめ)と岩を隠すパターン(近くに手足を持っていくと現れる)なんてものもありますが
ギミックはこれだけ。
とにかくステージの仕掛けについて盛り上がりに欠けるのです。

のこり8ステージもこの調子だと退屈でなりません。
あと何の脈略もないトラブルでゲームオーバーになるのも解せない、運ゲーかよ。

隠しコマンドでステージクリア・レベルアップ・いきなりエンディングが見れるのも
面白くないことを物語っている気がする。
・レベルアップ アイテム画面でL1、L1、R1、L1、L1、L1、R1、R1
・ステージクリア アイテム画面で△、□、△、□
・エンディング タイトル画面でR1、L1、R1、L1、R1、R1
多分デバッグチームがデバッグのために用意したもので、やっぱり面倒臭かったから用意したとか?
そこは誤解かもしれないけど、たぶんそうだと思いたい。

まとめ

プレイした感想では1発ネタだったのかもと思います。
一気にプレイするとクネクネするのも面白くなくなるし、そもそもかなり退屈になってきます。
でも一回だけなら「関節がクネクネと曲がる生物を登山させるゲーム」とバカなノリでプレイすれば笑いながら楽しめるし
文句は言ったけれども、こういう一発ネタ自体は嫌いじゃないです。


ロッククライミングをシミュレートした作品であるかと言われたならばNOかな。
用語などはしっかりおさえてると思うけど、まずはちゃんとした人間を描画することから始めて欲しいです。
残念ウイネット社、登山界に革命は起きませんでした。
ちなみにサブタイトルのアルプス編、続編の情報は今のところ無いですww
下山するアコンカグア編は別物です。

ここでもう一度今のご気分は、どうでしょうか?と聞かれたならば
「疲れました」

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